鎌倉彫は鎌倉における禅宗寺院の発展とともに育まれ、今もなお様々な用途で使われている貴重な伝統工芸です。その歴史は古く、期限は鎌倉時代に遡ると考えられています。当時、中国から輸入された彫漆器(漆を何層にも重ねたものに彫刻して文様を表わす漆器)に影響をうけながら、仏師らは造仏の彫刻技術を生かして、木彫漆塗りの仏具や調度品を制作、これらが後に「鎌倉彫」として広まっていきました。現存する作品は大きく分けて、仏具、茶道具、日常雑貨、装飾品に分類されますが、なかでも仏具は鎌倉彫初期作品の多くを占め、その後現代に至るまで受け継がれ、大切に使われています。本展覧会では「仏具」に焦点を当て、室町時代から昭和時代までの鎌倉彫の仏具を器物の種類別に紹介、また併せて明治期鎌倉で制作された仏像、蓮・宝相華・仏具などの仏教的意匠の作品を展示いたします。
開催期間 2017年10月17日(火)~2017年12月17日(日)
(前期:10月17日(火)~11月19日(日) 後期:11月21日(火)~12月17日(日))
※会期中一部展示替えがあります。
会場 鎌倉彫資料館(鎌倉彫会館3階)
開催時間 9時30分~17時 ※入館は16時30分まで
休館日 月曜日
入館料 一般500円 小中学生200円 ※20名様以上団体50円割引
主催 鎌倉彫資料館