平成29年(2017)10月28日(土曜日)~平成30年(2018)2月4日(日曜日) 《83日間》
開館時間:
9時30分~17時30分
※土曜日は19時まで開館
※11月24日(金曜日)、12月22日(金曜日)、1月26日(金曜日)はプレミアムフライデーの取り組みとして
21時まで開館
※入館はそれぞれ閉館の30分前まで
休館日:
月曜日、平成29年12月29日(金曜日)~ 平成30年1月1日(月曜日・祝日)、1月9日(火曜日)
[ただし、1月8日(月曜日・祝日)は開館]
世界屈指の美の殿堂、ボストン美術館の主要なコレクションからえりすぐった、珠玉の80点を紹介します。同館のコレクションによる展覧会はこれまでも繰り返し開催されてきましたが、幅広い内容を総合的にご覧いただく展覧会は、日本では約40年ぶりとなります。1876年に開館したボストン美術館は、国や州の財政的援助を受けずにコレクションの拡充を続け、現在は世界有数となる約50万点の作品を所蔵しています。本展は、この素晴らしいコレクションの形成に寄与したコレクターやスポンサーの活動にも光を当てます。古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、現代美術と、東西の名品の数々を堪能できる本展にどうぞご期待ください。
出品点数 80点
《ツタンカーメン王頭部》
第18王朝の若き王ツタンカーメンと考えられている頭部像。王はネメス頭巾をかぶり、額にある縦の溝にはウラエウス(蛇形記章)があったとされている。頭巾の上には、上下エジプト統一の象徴である二重冠の赤冠の一部が残っている。アーモンド型の眼、官能的な唇―その魅力的な顔立ちは、1922年に「王家の谷」で発見された黄金のマスクに似ていることが指摘されている。
Museum purchase with funds donated by Miss Mary S. Ames, 11.1533
陳容《九龍図巻(部分)》
約10mに及ぶ長大な画面に描かれた9匹の龍。沸き立つ雲と荒れ狂う波のなか、あるいは悠然と飛翔し、あるいは佇むさまを粗放な筆墨で描き出している。作者の陳容は南宋末期に活躍した画家で、特に龍図を得意としたことで知られている。なかでも本図は、かつて清朝の乾隆帝も旧蔵した龍図の名品である。
Francis Gardner Curtis Fund, 17.1697
英一蝶《涅槃図》
正徳3年(1713)
《涅槃図》は英一蝶(はなぶさいっちょう・1652~1724)による仏画の大作で、画面だけでも高さ約2.9m、幅約1.7m、表具を含めれば高さ約4.8m、幅約2.3mにも及ぶ。涅槃に入る釈迦と悲しみにくれる羅漢や動物たちを鮮やかな色彩で大画面に描いている。明治19年(1886)以前にフェノロサが購入してからはボストン美術館で収蔵され、作品の大きさと経年による劣化ゆえ、同館でも一度しか公開されていない。このたび、約170年ぶりに本格的な解体修理が行われ、初めて里帰りを果たした。江戸時代の人々が祈り、想いを馳せた、幻の巨大涅槃図は必見である。Fenollosa-Weld Collection, 11.4221
曾我蕭白《風仙図屏風》
宝暦14年/明和元年(1764)頃
Fenollosa-Weld Collection, 11.4510
フィンセント・ファン・ゴッホ
《郵便配達人 ジョゼフ・ルーラン》
1888年
Gift of Robert Treat Paine 2nd,
35.1982
フィンセント・ファン・ゴッホ
《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》
1889年
Bequest of John T. Spaulding, 48.548
1888年2月、パリから南仏のアルルに移り住んだファン・ゴッホ。彼はこの地で、郵便の仕事に携わるジョゼフ・ルーランと親しくなった。ジョゼフとその妻オーギュスティーヌ、3人の子供たちは、ファン・ゴッホお気に入りのモデルとなり、一家の肖像画を20点以上手がけている。夫ジョゼフは6点、妻オーギュスティーヌは5点の作品が知られている。ボストン美術館は夫妻それぞれの肖像画を所蔵しており、制服姿のジョゼフは立派なひげ面をたくわえて椅子に腰掛け、オーギュスティーヌは鮮やかな花柄を背にしてゆりかごの紐を手にした姿で描かれている。このたび、ボストン美術館が所蔵するルーラン夫妻の肖像画2点が初めて一緒に来日を果たす。
クロード・モネ《睡蓮》
1905年
Gift of Edward Jackson Holmes, 39.804
ジョン・シンガー・サージェント
《フィスク・ウォレン夫人(グレッチェン・オズグッド)と娘レイチェル》
1903年
Gift of Mrs. Rachel Warren Barton and Emily L. Ainsley Fund, 64.693
ウィンスロー・ホーマー《八点鐘》
1887年
Gift of W. G. Russell Allen, 31.1285
All Photographs © Museum of Fine Arts, Boston
This exhibition was organized by the Museum of Fine Arts, Boston.
主 催:神戸市立博物館、朝日新聞社、朝日放送、BS朝日
後 援:アメリカ大使館
特別協賛:第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命
協 賛:セコム、凸版印刷、三菱商事、JR西日本、日本教育公務員弘済会兵庫支部、パナソニック
協 力:日本航空、日本貨物航空
当日券 | 前売券 | 団体券(20名以上) | |
一 般 | 1,500円 | 1,300円 | 1,300円 |
大学生 | 1,100円 | 900円 | 900円 |
高校生 | 900円 | 700円 | 700円 |
小・中学生 | 600円 | 450円 | 450円 |
神戸市立博物館の場所と交通