和物茶碗の世界——美濃、樂、京焼、唐津、高取
2018/06/04

東京國立博物館

和物茶碗の世界-美濃、樂、京焼、唐津、高取

本館 14室   2018年4月24日(火) ~ 2018年6月24日(日)

茶の湯のために日本国内で焼かれた茶碗、和物茶碗を特集します。喫茶の風とともに中国からもたらされた精美な唐物(からもの)茶碗や、室町時代後期に美意識の変化に伴って茶の湯の茶碗として見立てられるようになった朝鮮半島産の高麗(こうらい)茶碗に対して、和物茶碗は唐物茶碗の写しから始まり、安土桃山時代に大成された侘茶(わびちゃ)のために、価値観の変動に応えた茶碗が創作されるようになり、大きな飛躍を遂げます。その後江戸時代になると多様な展開を示しました。

千利休(1522~1591)の創意を受けて長次郎(ちょうじろう、?~1589)によって始められ、一子相伝(いっしそうでん)という特異な形で現代まで430年余続く樂。安土桃山時代から江戸時代初頭にかけてのわずか30年ほどの間に創造の炎が燃えさかり、志野(しの)や織部(おりべ)など自由な気風に富んだ茶碗を送り出した美濃。安土桃山時代に朝鮮半島から渡来した技術によって、北部九州で産声(うぶごえ)を上げた唐津や高取。そして華麗な絵付けで都の雅を造形化した仁清(にんせい)をはじめとする京焼など、茶の湯を彩った、個性豊かな和物茶碗の世界をお楽しみください。

主な出品作品


志野茶碗 銘 橋姫

美濃 安土桃山~江戸時代・16~17世紀 松永安左エ門氏寄贈



色絵波に三日月文茶碗

仁清、仁清印 江戸時代17世紀


黒楽茶碗 銘 尼寺

長次郎 安土桃山時代16世紀 松永安左エ門氏寄贈


片身替釉茶碗 銘 深山路

高取 江戸時代17世紀

交通の案内:

・JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分

・東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分

・京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分

・台東区循環バス「東西めぐりん」で上野駅・上野公園バス停から乗車し、1つ目のバス停が東京国立博物館前(2分)。

料金のご案内:

一般620(520)円、大学生410(310)円

(注)( )内は20名以上の団体料金です。

(注)障がい者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。

(注)高校生以下および満18歳未満,満70歳以上の方は,総合文化展について無料です。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳,健康保険証,運転免許証など)をご提示ください。

開館時間のご案内

9:30~17:00(入館は16:30まで) 

毎週金曜、土曜日21:00まで開館します。

2018年4月~9月までの日曜、祝日、休日は18:00まで開館します。

(注)入館は閉館の30分前まで

(注)時期により変動あり