2018年5月26日(土)~8月19日(日)
明治時代、維新前夜の混乱と天皇の東幸を機に人口が激減するなど、衰退の一途をたどろうとしていた京都で、輸出用美術工芸にいち早く活路を見出し、京都の復興を支えた人々がいました。
粟田焼の錦光山宗兵衛は金彩色絵を施した薩摩金襴手様式の陶器、京薩摩を制作し、並河靖之は優美で洗練された有線七宝を完成させ、呉服商の西村總左衛門(千總)や飯田新七(高島屋)は日本画家に下絵を依頼し、刺繍絵画や天鵞絨(ビロード)友禅という新たな美術染織の分野を開拓しました。いずれも国内外の博覧会などで高い評価を受け、京都を訪れる外国人旅行者はしばしば彼らの工房を訪ねました。
《菊唐草文ティーセット》七代錦光山宗兵衛
《花丸唐草文飾り壺》並河靖之
《蝶に花唐草文香水瓶》並河靖之
《名所図小箪笥》駒井音次郎
本展では、京薩摩や京七宝、美術染織をはじめ、絢爛豪華な駒井の金属工芸や象彦の漆器など、時代のさきがけとなった作品の数々を展示します。
清水三年坂美術館
〒605-0862 京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1
TEL:075-532-4270
FAX:075-532-4271
開館時間:
午前10:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)
休館日:
●月・火曜日(祝日は開館)
●展示替期間《2017年11月13日(月)− 17日(金)、2018年2月12日(月)− 16日(金)》
●年末年始《12月25日(月)−1月2日(火)》
●臨時休館《2018年2月17日(土)− 23日(金)》
※都合により臨時休館する場合がございます
入館料
※障害者手帳をお持ちの方と付き添い者1名は、50%割引 |