佐川美術館 特別展  生誕110年 田中一村展
2018/06/29

佐川美術館開館20周年記念の第二弾特別企画展として、「生誕110年 田中一村展」を開催いたします。本年は田中一村(1908-1977)の生誕110年にもあたり、10年ぶりとなる大規模な「田中一村展」を観覧できるまたとない機会になります。

田中一村は栃木に生まれ、幼少期より南画を描き、1926年に東京美術学校へ入学します。学校は2ヶ月で退学し、それ以降は特定の師にはつかず、独学で画家人生を歩み、千葉で20年間ひたすら写生に没頭します。そして、新しい創作への道を模索する中で、奄美大島へ渡り亜熱帯の植物や鳥などを題材にした日本画を描き、独自の画業を追い求めていきますが、生前それらの作品を発表する機会もなく無名のままこの世を去ります。

本展では、生誕110年を迎える孤高の画家・田中一村の幼少期から青年期にかけての南画(中国の南宗画に由来する絵画)、南画との決別から新しい日本画への模索、そして琳派を彷彿とさせる奄美の情景を描いた作品まで、各時代の代表作を含む150点以上の作品により、「本道と信ずる絵」を求めた彼の創作の軌跡と一村芸術の真髄に迫ります。

本展では、田中一村記念美術館所蔵作品をはじめ、普段見ることができない個人蔵の作品を多数ご紹介します。是非この機会に田中一村作品をご覧ください。

主な展示品:

左から《桃果図》、《富貴昌図》、《菊水図》 1928年 大島紬美術館蔵

左から《桐葉に尾長》 制作年不詳 田中一村記念美術館蔵

/《秋色》1938年 田中一村記念美術館蔵

左から《秋晴》 1948年8月 田中一村記念美術館蔵 

/ 《忍冬に尾長》 1956年頃 個人蔵(田中一村記念美術館寄託)

左から《初夏の海に赤翡翠》》1962年頃 田中一村記念美術館蔵 

/ 《枇榔樹の森に崑崙花》1960年代 田中一村記念美術館蔵

ご利用案内

佐川美術館

〒524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891

Tel:077-585-7800 Fax:077-585-7810

開館時間:9時30分~17時 (最終入館は16時30分迄)

休館日:毎週月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)・年末年始

※展示替え等のため臨時休館する場合があります

入館料

常設展:

一般: 1000円     団体:(20名様以上)800円

高校生、大学生:600円  団体:(20名様以上)400円

中学生以下は無料

障碍者手帳提示でご本人様と付添者1名まで無料。