江戸の悪 PART II
――人はなぜ、悪に、惹かれるのか?――
人は何故「悪」に惹きつけられるのでしょうか。ドラマや映画、小説などで、悪役は時に主人公を凌ぐほどの魅力をはなつことが少なくありません。そして江戸を生きた人々も、すでにこの「悪」の持つ底知れぬ魅力に気づいていたようです。例えば世間を騒がせた大盗賊が市中引き回しになると、その姿を一目見ようと街道は群衆で埋め尽くされたと言います。
また元禄赤穂事件などの大事件はすぐに芝居にも移され、吉良上野介は稀代の悪人としてのイメージを定着させていきます。幕末には、盗賊が登場する「白浪物」の芝居が流行し、盗賊や小悪党が人気を呼びました。当時の人たちは現実、虚構を問わず、「悪」の持つ魅力に好奇心を抱き、時に酔いしれたのです。
さまざまな悪人たちのイメージを、描かれた浮世絵から探る本展覧会は、2015年に開催して好評を博した同名の展覧会のパワーアップ版。鼠小僧次郎吉などの盗賊、幡随院長兵衛などの侠客、悪の権力者、悪女、悪の妖術使いなど、実在した悪人から物語に登場する架空の人物まで、江戸の「悪い人」たちが、人数も倍増して、ふたたび大集合いたします。
見どころ:
I 盗賊・侠客・浪人・悪僧から悪の妖術使いまで-
II 悪の権力者たち
III 悪女と女伊達
Ⅳ 恋と悪
Ⅵ 善と悪のはざま
開催概要
展覧会名 江戸の悪 PART II
後期:6月30日(土)~7月29日(日)
後期は7月15日から、それぞれ数点の作品が入れ替わります。
開館時間 10:30~17:30(入館17:00まで)
休館日 月曜日(7/16は開館)、6/28、29(展示替えのため)、7/17
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
チケット
一般 大高生 中学生以下
1000円 700円 無料
会場 太田記念美術館
住所 〒150-0001東京都渋谷区神宮前1-10-10
JR山手線 原宿駅表参道口より徒歩5分
東京メトロ千代田線/副都心線 明治神宮前駅5番出口より徒歩3分