特別展 仏教美術の名宝
2018/08/12

特別展 仏教美術の名宝

 仏教美術は、インドに始まりシルクロードを通って朝鮮、日本に伝わり、各地で大輪の花を咲かせました。真摯な信仰心に裏付けされた仏像や仏画の数々は、信仰を持たない人々にも感動を与える普遍的な芸術作品として、今日に伝わっています。

 本展では、そうした作品の中から、仏教美術発祥の地ガンダーラの石彫から中国、朝鮮の金銅仏、そして日本の木彫仏や仏画などを、他館からの借用品も交えて、ご紹介します。特に金銅仏では、日本に正式に仏教が伝わる前に中国北魏で制作された作品や、白鳳天平時代の仏教美術の源流である唐時代の作品の他、近年、朝鮮7世紀の優秀な作品として話題になった京都八瀬の古寺にひっそりと伝わった半跏思惟の御像も特別に展示します。一方、日本の作品では、森厳な中にも自然のぬくもりを残す木彫仏や、煌びやかな仏画など、我が国独自に発展した作品の数々をご紹介します。

 時代、地域によって様々に変化する多様な仏教美術世界を、東山の秋景色とともに心ゆくまでお楽しみください。

主な展示品

国宝 線刻仏諸尊鏡像 平安時代 泉屋博古館所蔵

重要文化財 鍍金弥勒仏立像 太和22年銘 北魏時代(498) 泉屋博古館所蔵

重要文化財 鍍金釈迦多宝二仏並坐像 太和13年銘 北魏時代(489) 根津美術館所蔵

重要文化財 木彫阿弥陀如来坐像 大治5年銘  平安時代(1130)  泉屋博古館所蔵

                        

菩薩半跏思惟像  朝鮮三国時代・7世紀  八瀬・妙傳寺所蔵

                        

仏伝浮彫図「誕生」  ガンダーラ:2~3世紀  泉屋博古館所蔵

                         

鍍金如意輪観音像  唐時代・8世紀(中国) 大和文華館

                       

文殊菩薩渡海図  鎌倉時代・14世紀  泉屋博古館所蔵

                         

愛染明王像  鎌倉時代・13世紀  泉屋博古館所蔵

                        

木彫地蔵・龍樹菩薩坐像  平安時代・12世紀  奈良国立博物館蔵

インフォメーション

展覧会名  特別展 仏教美術の名宝

主催       公益財団法人泉屋博古館、日本経済新聞社、京都新聞

会場      

住友コレクション 泉屋博古館

〒606-8431 京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24

075-771-6411(代)

会期      

平成30年9月8日(土) ~ 10月14日 (日)

開館時間             

午前10時00分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)

休館日   

月曜日(9月17日・24日、10月8日は開館、 9月18日・25日、10月9日は休館)

入館料   

一般800円/高大生600円/中学生350円 (小学生以下無料)

※企画展・青銅器館両方ご覧いただけます

*20名以上は団体割引20%、障害者手帳ご呈示の方は無料

交通      

■京都市バス

(5)(93)(203)(204)系統 「東天王町」下車、東へ200m角

(32)(100)系統「宮ノ前町」下車すぐ

◎JR・新幹線・近鉄電車 京都駅より

(5)(100)系統

◎阪急電車 河原町駅より

(5)(203)(32)系統

◎京阪電車 三条駅より

(5)系統

◎地下鉄烏丸線 丸太町駅より

(93)(204)系統