町田市立国際版画美術館
展覧会概要
「版画」と聞くと、「本物が手に入らないときのコピー?」はたまた、「技法がなんだか分かりにくい!」というイメージが先行し、純粋に作品を楽しむことが難しいという方もいるかもしれません。しかし、同じ作品を沢山作ることができるという実用的な機能と、状況や環境に応じて発達した多彩な技法は、古くから人びとに寄り添った作品を生み出すことを可能にしてきました。
作品の表現内容に目を向けてみると、実は日本の木版画にも西洋の銅版画にも共通する心の造形を見出すことができるのです。
本展は、あらゆるものが「版」で表現された「版画の王国」をめぐりながら、古今東西の版画作品に刻まれた心の物語を辿る冒険です。「恋」、「謎」、「苦悩」、「祈り」といったテーマは、時を経てどのように表現されてきたのでしょうか。
「版」が紡いできた歴史や、実用性を超えた表現手法の魅力にも思いを馳せながら、お気に入りの一点を見つける旅に出かけましょう!
※出品総数約180点。前後期で一部展示替えがあります。
主要展示品
葛飾北斎《諸国瀧廻り 相州大山ろうべんの瀧》、天保4年(1833)頃、木版
フランシスコ・ゴヤ『ロス・カプリチョス』より、1799年刊、銅版
フェルナン・レジェ『サーカス』より 1950年刊、リトグラフ
展覧会情報
会期 2018年6月30日(土)~9月2日(日)
休館日 月曜休館
開館時間 平日 10:00~17:00
土日祝 10:00~17:30 ※入場は閉館30分前まで
観覧料 一般 800(600)円
高校・大学生 400(300)円
65歳以上 400(300)円
小・中学生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金。
会場 企画展示室1
主催 町田市立国際版画美術館
〒194-0013
東京都町田市原町田4-28-1
電話番号 042-726-2771・0860・2889