書写の里・美術工芸館
特別展示「姫路藩窯東山焼展」
東山焼(とうざんやき)は現在の姫路市東山(ひがしやま)で始まったやきもので、のちに現在の山野井町にある男山山麓に移り、磁器を中心に優れた作品が焼かれました。徳川家斉の娘喜代姫が、姫路藩の次期藩主となる酒井忠学へ輿入れすることが決まった文政5年(1822年)から、実際の輿入れの天保3年(1832年)に至るまでを中心に、将軍家や他藩への贈答にふさわしい作品作りが行われました。作品は染付を中心に青磁も焼かれ、高い評価を得ています。
東山焼展は平成6年の開館以来、当館では二度開催していますが、17年ぶりとなる今回は、開館以来当館が収集してきた50点を超える東山焼作品と借受作品を合わせ約100点で構成します。平成30年は姫路城が世界遺産に登録されてから25周年にあたり、その記念展として東山焼の真髄に迫る展覧会です。
姫路城世界遺産登録25周年記念 特別展示「姫路藩窯東山焼展」
会期/平成30年(2018年)9月1日(土)~10月21日(日)
会場/展示室B・C・A上・企画展示室
主催/姫路市書写の里・美術工芸館
企画/公益財団法人 姫路市文化国際交流財団
(姫路市文化国際交流財団設立30年特別企画)
主な出品作品
染付山水草花図六角鷺耳花入 高さ40㎝ 染付銘:姫路製 当館蔵
染付松竹梅山水図砂金袋形水指 口径15.1㎝ 染付銘:姫路製 姫路市立美術館蔵
青磁笹蔓紋散皿 口径21.5㎝ 刻銘:播陽東山 個人蔵
鉄釉陶硯 幅19.8㎝ 刻銘:播陽東山秋蔵模之 天保3年(1832) 兵庫陶芸美術館蔵(田中寛コレクション)
姫路市書写の里・美術工芸館
〒671-2201 姫路市書写1223番地
電話 079-267-0301 ファックス 079-267-0304
観覧料
一 般 300円
大学・高校生 200円
中学・小学生 50円、
20人以上の団体は2割引です。
休館日 月曜日(休日を除く)、休日の翌日(土曜・日曜、休日を除く)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
交通 姫路駅より神姫バス「書写山ロープウェイ」行きで終点下車、徒歩3分