清水三年坂美術館 特別企劃展
2018.8.25(土)~11.18(日)
印籠・緒締・根付
「印籠(いんろう)」は、もともと判子・印肉や薬の入れ物でしたが、江戸時代に人々のお洒落への欲求が高まると、装身具としても流行します。印籠は「根付(ねつけ)」、そして「緒締(おじめ)」と一緒に用いられることが常でした。緒締は印籠の蓋の開閉をするためのものです。その紐を着物の帯に通し腰元に吊り下げる際、滑り止めの役割を果たしたのが根付でした。明治時代に入ると、日本人の洋装化等の影響により、印籠は実用性にこだわらない鑑賞品としても発展していきます。
《蘭陵王蒔絵印籠》蒔絵:梶川、金工:濱野矩隨
緒締:秋草虫図 真彦/根付:秋草蟷螂図 無銘
《雨宿図蒔絵印籠》塩見政誠
《風流八橋図蒔絵印籠》山本春正
《栗根付》森田藻己
本展覧会では、当館収蔵の印籠を緒締・根付とともに約90点展示します。柴田是真・白山松哉の印籠、森田藻己ら、藻派による根付、海野勝珉による緒締や、彫刻・七宝・蒔絵・象嵌の細かな細工をご覧頂けます。印籠・緒締・根付はその三点一組で用いられる性質から、意匠の取り合わせにも工夫が凝らされました。細工と併せて、三者の組み合わせの妙にもご注目ください。
利用案内:
清水三年坂美術館
〒605-0862 京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1
TEL:075-532-4270
FAX:075-532-4271
開館時間:
午前10:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)
休館日:
●月・火曜日(祝日は開館)
●展示替期間《2017年11月13日(月)− 17日(金)、2018年2月12日(月)− 16日(金)》
●年末年始《12月25日(月)−1月2日(火)》
●臨時休館《2018年2月17日(土)− 23日(金)》
※都合により臨時休館する場合がございます
入館料
※障害者手帳をお持ちの方と付き添い者1名は、50%割引 |