清水三年坂美術館 印籠・緒締・根付
2018/09/27

清水三年坂美術館  特別企劃展

2018.8.25(土)~11.18(日)

印籠・緒締・根付

「印籠(いんろう)」は、もともと判子・印肉や薬の入れ物でしたが、江戸時代に人々のお洒落への欲求が高まると、装身具としても流行します。印籠は「根付(ねつけ)」、そして「緒締(おじめ)」と一緒に用いられることが常でした。緒締は印籠の蓋の開閉をするためのものです。その紐を着物の帯に通し腰元に吊り下げる際、滑り止めの役割を果たしたのが根付でした。明治時代に入ると、日本人の洋装化等の影響により、印籠は実用性にこだわらない鑑賞品としても発展していきます。

《蘭陵王蒔絵印籠》蒔絵:梶川、金工:濱野矩隨

緒締:秋草虫図 真彦/根付:秋草蟷螂図 無銘

《雨宿図蒔絵印籠》塩見政誠

《風流八橋図蒔絵印籠》山本春正

《栗根付》森田藻己

 本展覧会では、当館収蔵の印籠を緒締・根付とともに約90点展示します。柴田是真・白山松哉の印籠、森田藻己ら、藻派による根付、海野勝珉による緒締や、彫刻・七宝・蒔絵・象嵌の細かな細工をご覧頂けます。印籠・緒締・根付はその三点一組で用いられる性質から、意匠の取り合わせにも工夫が凝らされました。細工と併せて、三者の組み合わせの妙にもご注目ください。

利用案内:

清水三年坂美術館

605-0862 京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1

TEL:075-532-4270

FAX:075-532-4271


開館時間:

午前10:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)

休館日:

●月・火曜日(祝日は開館)
●展示替期間《2017年11月13日(月)− 17日(金)、2018年2月12日(月)− 16日(金)》
●年末年始《12月25日(月)−1月2日(火)》
●臨時休館《2018年2月17日(土)− 23日(金)》 
※都合により臨時休館する場合がございます

入館料

大人

800円

団体 (20名以上)
20%割引

大・高・中学生

500円

小学生

300円

幼児

無料

無料

※障害者手帳をお持ちの方と付き添い者1名は、50%割引
※団体でご来館される場合には、事前にお電話にて日時と人数をお知らせください。