出光美術館
花鳥の彩り―雪舟と江戸絵画
2018年9月7日(金)~11月4日(日)
展覧会概要
私たちが生きるこの世界でもっとも色彩にあふれるものといえば、なによりまず花の存在を挙げることができます。同様に、動物のなかでもっとも華やかなものといえば、鳥よりほかにはありません。花と鳥の美を愛でる行為は、洋の東西、古今を問わず、人類の歴史とともに連綿と続いてきました。
とりわけ東洋においてこのふたつは、「花鳥」という美術のジャンルとして定着していきました。四季折々に咲く花、そして花々に集う鳥たちの姿は、単純に鑑賞者の目を楽しませるだけではありません。その力強い生命力に裏打ちされた花鳥の美しさは、富や栄達、繁栄の象徴として、人々の思いを託す対象にもなってきたのです。
このたびは、出光コレクションが誇る東洋・日本の名品を通して、人々が愛し、願いを託した花鳥の歴史をたどっていくこととします。水墨と彩色を融合させ、深い精神性の獲得を成し遂げた、伝雪舟筆「四季花鳥図屏風」を基点としながら、狩野派、琳派、そして文人絵画などにおける花鳥主題の作品をご覧いただきます。また、花鳥を主題とする美術は、なにも絵画に限ったことではありません。人々の生活を彩る工芸作品にも、花鳥の図様はちりばめられています。精緻に作り込まれた中国陶磁や、目にも鮮やかな色彩の柿右衛門など、絵画とはひと味ちがう花鳥の魅力もご紹介します。
華麗なだけでなく、力強さをも持ち合わせた、花鳥の織りなす魅力をご堪能ください。
四季花鳥図屏風 伝 雪舟 室町時代 出光美術館
色絵花鳥文蓋物 柿右衛門 江戸時代前期 出光美術館
遊鶴図屏風 狩野永納 江戸時代 出光美術館 [9/7~30展示]
イベント情報
講演会のお知らせ 事前の申し込みが必要/定員制・有料
日時 10月6日(土) 午後2時~3時30分
演題 「楽園の美 ─東アジアの花鳥の美術」
講師 田中 伝(出光佐三記念美術館学芸員)
会場 当館イベントホール
定員 120名
聴講料 800円(入館料込み)
総合案内:
出光美術館 門司
住所 〒801-0853 福岡県北九州市門司区東港町2-3
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料 一般 700円 / 高・大生 500円(団体10名以上 各200円引)
中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要です)
※障害者手帳をお持ちの方は200円引、その介護者1名は無料です
休館日 毎週月曜日(ただし月曜日が祝日および振替休日の場合は開館)
年末年始および展示替期間