京都文化博物館 華ひらく皇室文化
2018/10/28

京都文化博物館   特別展
華ひらく皇室文化
明治150年記念 明治宮廷を彩る技と美

開催趣旨 

    2018年は、明治改元から150年にあたり、これを記念して明治期の華やかな皇室文化をテーマに特別展を開催します。

 本展は、明治宮廷前史として幕末から政治の舞台となった京都における天皇と皇室の波乱に満ちた時代から始まります。1869(明治2)年、明治天皇が東京へ移居し、天皇を中心とした近代国家の建設が進められますが、欧米と並ぶ文明国家をめざす明治政府は、欧米諸国との融和を図るため鹿鳴館や明治宮殿で外国使臣をもてなすなど欧化政策をとります。一方で江戸時代から続く日本独自の優れた美術・工芸を世界に発信するため、帝室技芸員制度を作り、その保護・育成にも努めました。京都から多くを輩出した帝室技芸員の貴重な作品からも明治宮廷文化の美と技をご覧いただけます。

展示構成と主な作品

第1章    プロローグ – 明治宮廷前史


▲藤飛鶴文様袿 英照皇太后所用 明治(19世紀) 泉涌寺蔵

第2章    明治宮廷の胎動


▲祐宮像 伝浮田一蕙 安政6年(1859) 京都府蔵

第3章    鹿鳴館の時代と明治宮殿


▲肘掛椅子 東宮御所家具 明治37年(1904)頃 博物館明治村蔵



▲金華山鳳凰文様 紋織壁張試織・試刺 2代川島甚兵衛 明治20年(1887)頃 川島織物文化館蔵


▲通常礼服 昭憲皇太后着用 明治(19世紀) 曇華院門跡蔵

▲鳥籠形ボンボニエール 学習院大学史料館蔵

▲和船形ボンボニエール 学習院大学史料館蔵

第4章    明治宮廷を彩る技と美


▲菊御紋蝶松唐草文七宝花瓶 昭和天皇遺品 並河靖之 明治初-中期(19世紀) 泉涌寺蔵

第5章    エピローグー明治の終わりと大正の息吹き

基本情報 
会  期:
2018(平成30)年10月2日(火)〜11月25日(日)
[前 期 : 10月2日(火)-10月28日(日) 後 期: 10月30日(火)-11月25日(日)]
※休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館) ただし、10月22日(月)は開館
※開室時間:10:00〜18:00 / 金曜日は19:30まで(入室はそれぞれ30分前まで)
会  場:
京都文化博物館4・3階特別展示室
主  催:
京都府、京都文化博物館、毎日新聞社、毎日放送、京都新聞
入場料金:
一般1,400円(1,200円)、大高生1,000円(800円)、中小生 500円(300円)
※(  )は前売及び20名以上の団体料金。