玉-古代を彩る至宝-
2018/11/04
江戶東京博物館博物館 企画
 玉-古代を彩る至宝-

 玉(TAMA)をつなぐ地、魂がつなぐ時。
 
 本展は、古代歴史文化とゆかりの深い14県からなる古代歴史文化協議会と共同で開催します。古代歴史文化協議会の共同調査研究「古墳時代の玉類」の成果をもとに、古代の玉の歴史的意義をわかりやすく展示します。

 古くより人々は、身を飾る美しさだけでなく、魂・霊(タマ)に通じる神秘性を見いだし、玉を特別な存在として大切に取り扱ってきました。古代の権力構造や地域間関係、さらには精神世界を解明するうえで、玉は極めて重要な手がかりとなります。

 本展は、全国各地から選りすぐった国宝・重要文化財を含む古墳時代の出土玉類を中心に構成します。いにしえの人々の美意識の結晶ともいえる玉を通して、古代日本の歴史・文化を広く紹介します。

展示構成


西都原111号墳(宮崎県)
ガラス製小玉と勾玉・管玉 宮崎県立西都原考古博物館蔵


奥才34号墳(島根県) 碧玉製勾玉 松江市教育委員会蔵


重要文化財 酒巻14号墳(埼玉県)
玉飾りを身につけた人物埴輪 行田市郷土博物館蔵

第1章    玉の源流


重要文化財 御経塚遺跡(石川県)
装身具(勾玉・丸玉・垂飾他)野々市市教育委員会蔵


宇木汲田遺跡(佐賀県)
ヒスイ製勾玉 佐賀県立博物館蔵

第2章 玉作りの技術


大原遺跡(島根県)玉作り関連遺物(剥片・未成品・工具)
島根県埋蔵文化財調査センター蔵

第3章 玉飾りの世界


国宝 藤ノ木古墳(奈良県)
銀製鍍金空玉 文化庁蔵


重要文化財 雨の宮1号墳(石川県) 緑色凝灰岩製腕輪
中能登町教育委員会蔵


重要文化財 伝湯梨浜町出土(鳥取県) 子持勾玉
鳥取県立博物館蔵

第4章 海を渡る玉


重要文化財 伝福岡市周船寺出土(福岡県)
ヒスイ製勾玉付金鎖頸飾 公益財団法人白鶴美術館蔵


車駕之古址古墳(和歌山県)
金製勾玉 和歌山市教育委員会蔵


重要文化財 宮山古墳(兵庫県) 金製垂飾付耳飾
姫路市教育委員会蔵

エピローグ 玉のゆくえ


美保岐玉(島根県) 昭和23年献上品の控え
開催概要
会期    
2018年10月23日(火)~2018年12月9日(日)

会場    
東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室
電話番号:03-3626-9974(代表)
・JR 総武線 両国駅西口、徒歩3分・都営地下鉄大江戸線「両国(江戸東京博物館前)駅」A4出口、徒歩1分・

開館時間    
9:30~17:30  土曜日は19:30まで
※入館は閉館の30分前まで

休館日     月曜日
観覧料金    常設展観覧料でご覧になれます。
観覧料
一般    600円(480円)
大学生・専門学校生    480円(380円)
中学生(都外)・高校生・65歳以上    300円(240円)
中学生(都内)・小学生以下    無料
*(  )内は20名以上の団体料金。消費税込。
*中・高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するものをご呈示ください。