春の麗かな午後、私どもは『和器競売オークション2020 春(※3/29(日)-30(月)開催)』の作品の中から選りすぐりの優品を手に村田理如氏を訪ねた。
村田氏は清水三年坂美術館の館長や並河靖之有線七宝記念財団理事を勤めており、幕末・明治期を中心とする細密工芸に関して非常に造詣が深い。
訪問先は村田氏が館長を勤める三年坂美術館。
三年坂美術館は京都・清水寺にほど近い風光明媚な場所に軒を構える。
背景となった文化を理解する事。
作家同士の関係性の面白さ。
施された技巧をしっかりと観察する事。
村田氏には、いつまでも心に残る、なにものにも代えがたい豊かな時間こそが、美術そのものだと改めて教わった。
千年の都・京都に息づく歴史を感じつつ、村田氏の美意識に触れる貴重な時間を皆様と共有したい。
なお、今回の村田氏への貴重なインタビューは三回に分けて詳しくお届けする。